登山用のコンパスの話です。
バリゴES7には電子コンパスが備えられているので、側面のCOMPボタンを押せば、アルファベットと数字で方位が示されます。
3桁の数字は方位を360度で表しています。
北が 0
東が 90
南が180
西が270
になります。
最近の有名どころの山やコースが整備された里山などでは、道標も多く整備されているので、地図さえあればなんとかなることが多いのですが、やっぱりコンパスは必須です。
ただ、方位を知るだけなら、登山用腕時計でも十分ですが、山の上で、景色を眺めながら、遠くに見えるあの山の名前はナニ?ってときには、普通の磁気コンパスが便利です。
遠くに見える山の名前を見つけることを「山座同定」といいます。
このときに使うコンパスの定番といえば、シルバNo3です。
これを買っておけば、まず間違いありませんってゆーのが定説です。
![]() 【 EVERNEW 】シルバRANGER No.3 限定Model |
でも、このシルバ、ちょっとお高いので、私は日本製のコレを使っています。
![]() ビクセン[4201-17]オリエンテーリングコンパス【2013ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店】ビクセ... |
わたしはamazonで買いました。
このコンパスと地図を使って遠くに見える山の名前を探すんです。
やり方は。
1 名前を知りたい山にコンパスの中央にある矢印を向ける。
2 コンパス本体を動かさないようにして、リングだけを回して、コンパスの針と赤い矢印マークがぴったり重なるようにあわせる。
3 山のほうを向いているのはもうやめて、リングを時計回りに3から4目盛り分、動かす。
4 地図の上にコンパスをのせて、リング内の赤線と地図上の南北の線をあわせる。
5 そのままコンパスを平行に移動して、コンパス本体長辺の1点を地図上の現在位置にあわせる。
6 地図上のコンパスの長辺のライン(か、その延長線)上にある山の名前があなたが知りたい山です。
3で、目盛りを3から4、動かすのは、本当の北と磁石が指す北のズレを修正するためです。
日本の場合、このズレは6〜8度ほどあるので、コンパスの目盛り(1目盛りが2度)を3から4、動かす必要があります。
▼1目盛りが2度
地図の上に磁北線が書きこまれているなら、この修正操作は必要ありません。
コンパスのリング内の赤線を磁北線に合わせればいいだけです。
▼赤いのが磁北線
これと同じことをバリゴES7でやろうとすると大変です。
バリゴES7には回転できるリングもないので、目標の山に向けたときの方位の数字を覚えて、それを地図上で割り出す必要があります。